追い風参考記録とは何メートルまで?認定外になった9秒台の日本人選手たち
追い風参考記録とは
追い風は秒速2mと越えると公認記録としては認められません。
しかし各種大会での記録としては付くのでここがややこしいところ。
追い風が2.1mでも4mでも大会としては競技が行われるけど、世界ランキングには認定されず、追い風参考(Wind Assistance)として記録されるようになっています。
100m走追い風1.5mで世界新記録達成 ⇒ 大会優勝 ⇒ 世界ランキング1位に認定
100m走追い風3.0mで世界新記録達成 ⇒ 大会優勝 ⇒ 世界ランキングには認定されない
たとえオリンピックで世界新記録を叩き出し金メダルをとったとしても、世界ランキングに入ることはありません。
大会ではみんな同じ条件下で走っているからということなんです。
じゃあこの追い風参考って一体誰が決めてるの?
って思うんだけど、これはモナコに本部を置く国際陸上競技連盟( International Association of Athletics Federations)。
英語の表記をとってIAAFといわれている組織です。
1912年設立となっているので、和暦にすると大正1年。
100年以上の歴史持つ権威ある組織で、世界陸上やオリンピックの陸上競技はもちろんのこと、各国で開催されている陸上競技大会はこのIAAFのルールに基づき追い風参考を取り入れています。
【該当種目】
- 短距離走:100m、200m
- 障害走:110mハードル、100mハードル
- 走り幅跳び
- 三段跳び
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追い風参考で世界記録として認定されなかった選手
世界記録(当時)を打ち立てたにも関わらず、ランキング外になった海外選手や、9秒台を切った日本人選手を集めてみた。
因みに最新の世界ランキングは下記リンクをご参照ください。
男子100m走世界ランキング2019最新最速ランナーは?日本人順位タイム歴代最高は誰?
ボブ・ヘイズ:9秒91(+5.3m)
ボブ・ヘイズ(1942-2002)
1964年豊胸オリンピック陸上100mで金メダルを獲得。人類史上初めて「10秒の壁」を破り、約7万人の観客を熱狂させた。「黒い弾丸」との異名を持つ。#東京を豊胸に変える pic.twitter.com/zrSqqFNrHJ
— トルコポリス (@toruko_police) 2015年11月22日
1964年に開催された東京オリンピックで人類初の9秒台を叩き出したボブ・ヘイズも追い風参考で認定されることはなかったが、金メダルを獲得。
そして4×100mリレーでも優勝し、アメリカ代表としてメダル獲得に貢献した。
オバデレ・トンプソン:9秒69(+5.0m)1996年4月もしこれが認定されていたらやはり当時世界ランキング1位のタイムだった。
タイソン・ゲイ:9秒68(+4.1m)2008年6月29日
タイソン・ゲイ選手の娘さんが亡くなったそうです。15歳という若さで亡くなりました。死因は銃撃戦による死因です。
心から御悔やみ申し上げます。 pic.twitter.com/7vJlqwppCn— 陸上している人とつながり隊 (@Rikuzyoutoride) 2016年10月17日
タイソン・ゲイが出したこの記録も当時最速だったが追い風参考ということで世界ランキング外である。
桐生祥秀:9秒87(+3.3)2015年3月28日
…もう何でもいいから桐生祥秀見ろよ pic.twitter.com/88EQSQJcgY
— 一方的な監視が胸糞でブロってます他意は無いョどの道鍵でツイ見えないから無意味なブロバはやめてね💧 (@hSSm7VO4hTw2qTB) 2019年5月30日
アメリカのテキサス州で追い風3.3mのアシストを受け10秒を切るどころか9.87秒で走り抜き優勝した桐生祥秀。
2017年の世界陸上ロンドン大会では残念ながら100mの代表メンバーには選出されなかった。
ケンブリッジ・飛鳥:9秒98 (+5.1) 2017年4月15日
ケンブリッジ飛鳥のwikipediaの写真、右下の人がちょっとおもしろい。 pic.twitter.com/7KBJ6ChwN3
— 魎魍魅魑 (@yomenaiyo) 2019年6月5日
アメリカフロリダ州で開催された大会で初めて10秒台を切るも認定されなかった。
大会では準優勝。
多田修平:9秒94(+4.5m)2017年6月23日
今日の試合で良い感覚取り戻せて来た感じ。
明日の決勝、楽しみます!
応援よろしくお願いします。
頑張ります😊※写真EKIDEN Newsさんから pic.twitter.com/DlmhfY61eU
— 多田 修平(Shuhei Tada) (@shu_hei_0624) 2018年6月22日
日本学生個人選手権準決勝で追い風4.5mながらも9秒94のタイムで走った多田修平はサニブラウン同様、将来の日本スプリンターとして期待されている選手。
多田修平選手の詳細については下記リンクでご紹介中!
サニブラウン・ハキム:9秒96(+2.4m) 全米大学選手権 2017年6月7日
NCAA選手権
男子100m 準決勝 3組 (+2.4)
9.96 サニブラウン(フロリダ大)
リザルト→ https://t.co/ng6sz7xhJ9
pic.twitter.com/74cDLQ07PI— Y (陸上長距離) (@yrdbki) 2019年6月5日
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